雑記
2026/05/04(Mon)光とタイルで迎える、魅せる玄関空間
設計実績
こちらのお家は、玄関という限られた空間に、光と素材の魅力を丁寧に重ねた設計です。

住まい手が製陶を生業とされているため、来訪される方に自然と視線が向かうよう、モザイクタイルを空間の主役として配置しました。
意識したのは、「飾る」のではなく「空間として成立させる」ことです。
タイル単体の美しさに頼るのではなく、光の入り方、壁面の抜き方、収納の納まりまで一体として計画することで、玄関全体が一つの表現として成立するよう整えました。
天井の開口から落ちる、やわらかな自然光
まず光の計画についてです。 天井の一部を切り取るように設けた開口から、やわらかな自然光が落ちてきます。
この光は直線的に差し込むのではなく、壁面に沿って広がりながらタイルに届きます。
時間帯によって陰影が移ろい、同じ空間でありながら表情が変わり続ける状態をつくり出しています。
パッシブデザインの考え方をベースに、人工照明に頼りすぎない明るさを確保しています。

モザイクタイルと壁面構成で、空間に広がりをつくる
モザイクタイルは縦方向に配置し、玄関に入った際の視線の流れを自然に上へ導いています。
これにより空間の高さをより感じやすくなり、コンパクトな玄関でも広がりを持たせることができます。
さらに、小さなニッチを横並びに設けることで、リズムをつくりながら奥行きを生み出しました。
単調になりがちな白い壁面に変化を与えつつ、主役であるタイルを引き立てる構成です。
壁と一体化した収納と、素材の切り替え
収納計画においては、機能性と見た目の整理を両立しています。
壁面とフラットに納まるように設計した収納は、存在感を抑えつつ十分な容量を確保しています。
床から浮かせることで足元に軽やかさを持たせ、光が入り込む余白をつくりました。
このわずかな隙間が、空間全体の印象を引き締める重要な要素となっています。
床材の切り替えも意図的です。
土間部分には落ち着いた質感のタイルを採用し、上がり框から先は木の温もりを感じるフローリングへとつなげています。
素材のコントラストによって領域を明確にしながら、視覚的な心地よさをつくり出しています。
多治見・愛知・岐阜で木造住宅を検討する方へ
多治見・愛知・岐阜で木造住宅を検討される方にとって、玄関は単なる出入り口ではなく、住まい手の価値観が最初に伝わる場所です。
有建築設計舎では、その役割を丁寧に読み取り、機能だけでなく体験としての質を高める設計を行っています。
この空間では、住まい手の仕事と暮らしが自然に重なり合い、訪れる人との関係性までも設計の中に取り込んでいます。
華美な装飾に頼らず、光と素材の力を引き出すことで、静かに印象に残る玄関を実現しました。
木造住宅の可能性を引き出し、住まい手にとって最適なかたちへと導くことを大切にしています。
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