雑記
2026/08/17(Mon)築130年の古民家に、廃材を活かした大きなテーブルを
設計実績
こちらのお家は、築130年の古民家をフルリノベーションした住まいです。

長い年月を重ねてきた建物を現代の暮らしに合わせて再構成する中で、有建築設計舎が大切にしたのは、古いものをすべて新しく置き換えるのではなく、建物が持つ素材や空間の魅力を次の暮らしへつなぐことです。
その考え方が、LDKの中央に配置した大きなテーブルにも表れています。
このテーブルには、リノベーション工事で撤去した廃材を活用しています。
古民家を改修すると、間取りの変更や既存部分の撤去によって、さまざまな材料が発生します。
そこで、役目を終えた素材をそのまま廃棄するのではなく、新しい家具として再び住まいの中へ取り入れました。
建物から取り出された素材が、今度は食卓を囲むための家具になる。
古い建物が積み重ねてきた時間を、家具という新しい形で暮らしへつなげています。
暮らしに合わせて大きさを変えるテーブル

このテーブルには、もう一つ大きな特徴があります。
一つの大きなテーブルとして固定するのではなく、2段階で使える構成としています。
普段の暮らしでは必要な大きさで使い、人が集まるときには天板を広げて、より多くの人数に対応できます。
家族で食事をする日と、大人数が集まる日では、必要な家具の大きさも変わります。
だからこそ、家具そのものに可変性を持たせるという考え方があります。
常に大きなテーブルを置いておくのではなく、必要なときに広げられる。
限られた住空間を効率よく使いながら、暮らしの変化にも対応できる家具です。
空間の中心にテーブルを置く意味
テーブルをLDKの中央に配置することで、家具そのものが暮らしの中心になります。
食事をする場所としてだけではなく、家族が集まり、会話を交わし、さまざまな時間を共有する場所です。
キッチンとの距離も近く、ダイニングからはリビングや和室、薪ストーブのある空間へ視線が広がります。
空間を細かく区切るのではなく、それぞれの場所がゆるやかにつながる構成です。
古民家ならではの太い梁や柱が空間の骨格をつくり、床や家具の木の質感がその雰囲気を引き継いでいます。
新しくつくった部分だけを目立たせるのではなく、既存の建物と新しい暮らしが自然につながるように考えています。
古民家の素材を「残す」だけではないリノベーション
古民家リノベーションでは、既存の柱や梁、建具などを残すことが注目されがちです。
しかし、有建築設計舎では「残すこと」だけが答えだとは考えていません。
その素材を別の場所で使えるのであれば、家具や内装など、新しい役割を与えることも選択肢になります。
今回のテーブルも、その一つです。
建物から撤去した廃材を新しい家具として活用することで、素材を捨てるのではなく、別の形で次の暮らしへ引き継いでいます。
古いものを古いまま残すのではなく、今の暮らしに必要な形へ変えていく。
それも古民家リノベーションの面白さだと私は考えています。

間取りと家具を一緒に考える
住まいの設計では、間取りを決めてから家具を置くという考え方だけではなく、家具まで含めて空間を考えることも重要です。
どこで食事をするのか。
何人で使うのか。
人が集まったときに、どの程度の広さが必要なのか。
キッチンからどのように動くのか。
こうした日常の動きを考えながら家具の位置や大きさを決めることで、空間の使いやすさは変わります。
特に古民家のように、既存の柱や梁、建具などを活かしながら間取りを再構成する場合、家具と建物の関係まで含めた設計が大切です。
多治見・愛知・岐阜で古民家リノベーションや木造住宅の改修を検討する場合も、間取りだけでなく、家具や暮らし方まで含めて考えることで、その住まいに合った答えを見つけやすくなります。
また、古民家の改修では、素材の魅力だけでなく、光や風、日射などの環境も考慮する必要があります。
有建築設計舎が得意とするパッシブデザインの考え方を取り入れながら、既存建物の魅力を活かし、現代の暮らしに必要な快適性を考えていきます。
築130年という時間を重ねた建物に、新しい暮らしをつくる。
そして、撤去された廃材にも新しい役割を与える。
この住まいでは、建物だけでなく、素材そのものの時間まで次の暮らしへつないでいます。
有建築設計舎は、古民家が持つ魅力を活かしながら、住まい手の暮らしに合わせて空間を再構成する設計を大切にしています。
カテゴリー
アーカイブ
- 2026年9月
- 2026年8月
- 2026年7月
- 2026年6月
- 2026年5月
- 2026年4月
- 2026年3月
- 2026年2月
- 2026年1月
- 2025年12月
- 2025年11月
- 2025年10月
- 2025年9月
- 2025年8月
- 2025年7月
- 2025年6月
- 2025年5月
- 2025年4月
- 2025年3月
- 2025年2月
- 2025年1月
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月








