雑記
2025/11/04(Tue)光と風を感じる中庭のある木の家|自然と暮らす住まい
施工実績
光が柔らかく差し込み、木の香りが広がる空間。

中庭を囲むように配置された建物は、外と内が穏やかにつながり、心地よい風が通り抜けます。
この住まいは住宅展示場として建てられた一棟。
だからこそ、素材の選定やディテールに至るまで、木造住宅の魅力を最大限に感じられる上質な仕上げが施されています。
しかし、ただ豪華なだけではありません。
その本質は、木と光と風の関係を丁寧に整えた「心地よさ」にあります。
私たち有建築設計舎が多治見・名古屋・岐阜で提案する家づくりの理念を、体感できる展示空間です。
■光を受け止める木の空間
木造住宅の魅力は、時間とともに味わいを深める素材の力。
無垢の床や天井は光をやわらかく受け止め、陰影が空間に深みを与えます。
この展示場では、軒の出を深く設け、直射日光を抑えつつも明るさを取り込む設計。
朝や夕方には光が角度を変え、木肌に美しいグラデーションを描きます。
中庭を中心に計画されたプランは、どこにいても自然を感じられる構成。
窓を開ければ風が通り抜け、木の香りとともに清々しい空気が家全体を包みます。
■展示場だからこそ体感できる上質さ
住宅展示場という特別な場では、素材や仕上げを惜しみなく使い、住まいの可能性を表現します。
天井の高さや開口部の大きさ、照明の位置など、一つひとつに建築的な工夫が込められています。
とはいえ、これらは非現実的な贅沢ではありません。
むしろ、日常の暮らしをより快適にする「工夫のヒント」が詰まっています。
たとえば、光の取り入れ方や風の抜け道、木の使い方など、実際の家づくりにも活かせる要素が多くあります。
展示場を訪れた方が「気持ちいい」と感じるのは、素材の高級さよりも、空間の整い方に理由があります。
木造住宅の本質は、構造と環境、そして人の感覚が調和していることにあります。

■自然と調和する中庭の設計
中庭の存在は、この家の象徴です。
壁に囲まれながらも閉塞感はなく、外からの視線を遮りつつ、空へと視界が抜けていく。
この「抜け」の設計が、展示場全体に広がりと解放感をもたらしています。
光は時間によって角度を変え、木々の影を壁に映し出します。
季節ごとの変化が感じられるよう、植栽の配置や樹種も丁寧に選ばれています。
それはまるで、自然そのものが建築の一部として存在しているかのよう。
■パッシブデザインで支える快適性
この住まいでは、弊社が得意とする「パッシブデザイン」を採用。
太陽の光や風の流れを科学的に活かす設計手法です。
南面から光を取り込み、深い軒で夏の強い日差しを遮る。
また、風の通り道を計算し、室内の温度差をやわらげています。
こうした仕組みは、見た目の美しさ以上に、日々の快適さを支えています。
木造住宅は、木そのものの断熱性や調湿性を生かすことで、自然と調和する暮らしを実現できる構造。
展示場という場を通して、その心地よさを実際に「感じる」ことができます。
■住まいづくりのヒントとして
展示場の家は、住まいの理想形を描くための「学びの場」です。
実際の生活空間を想像しながら、素材の手触り、光の入り方、音の響きなどを体験することで、
自分たちにとっての“心地よさ”がどんなものかを見つけるきっかけになります。
木造住宅は、デザインだけでなく「時間の経過を美しくする素材」。
木が呼吸し、色合いが深まり、家族の記憶とともに育っていく。
展示場のように整った空間を見ながら、長く愛される家の在り方を感じていただけたらと思います。
住宅展示場は、ただのモデルハウスではなく、「これからの暮らし方」を体感できる場所です。
木の香りと光に包まれたこの空間には、自然とともに生きる家づくりのヒントが詰まっています。
豪華さの中にある“素朴な心地よさ”を感じながら、木造住宅の可能性をぜひ体感してみてください。
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