雑記
2025/12/01(Mon)築150年の住まいをリノベーション。古材の魅力と現代の暮らしをつなぐ対話型キッチン
施工実績
築150年の古民家をフルリノベーションしたこちらのお家では、キッチンをダイニングスペースに面して配置する事で家族の団欒や会話が生まれるデザインにしています。

大きなカウンターは調理のしやすさだけでなく、家族が対面できる配置で、コミュニケーションが自然に生まれます。
例えば、夕飯を作りながら子どもが宿題をしたり、夫婦で軽くコーヒーを飲んだり、友人を招いても会話が途切れない。
そんな時間が想像できる空間です。
少し前まで、キッチンは壁付で壁を向いた配置設計が一般的ですが、こちらはキッチンに立つ人が孤立しないようになっています。
昔の家の魅力である“広い間取り”や“続き間のつながり”はそのままに、現代の生活のリズムに合わせてキッチンを再構築しています。
こうしたアプローチは、リノベーションならではのメリットと言えます。

木は視覚的にも温度を感じやすく、柔らかく落ち着いた雰囲気をつくります。
家族が長い時間を過ごす場所だからこそ、こうした素材の選び方は重要です。
また、木は光の受け方で表情を変えます。
日中の自然光、夕方の照明、夜の落ち着いた灯り。
それぞれの時間でキッチンとリビングの雰囲気が微妙に変化し、暮らしの“質感”が豊かになります。
多治見・名古屋・岐阜といった地域では、夏の暑さ対策や冬の冷え込み対策として、パッシブデザインがとても効果的です。
木を適切に使い、風の通り道や光の入り方を設計することで、エアコンに頼りすぎない快適性をつくることができます。
古い建物に住み続ける上で大切な事の1つは耐震性ですが、現代の基準に合わせた金物補強、荷重バランスを整える壁の配置、建物の揺れを抑えるための構造計画、などを行うことで、古民家でも安心して暮らせる住まいになります。
設計相談の際には、
「古い家の良さを残したい」
「どこまで補強できる?」
といった声をよくいただきますが、“古材と現代の設備が自然に同居する”空間がつくれると、リノベーションの可能性は一気に広がります。
古さをそのまま残すのではなく、住まい手が心地よく暮らせるよう丁寧に整えたデザインを考えます。

築150年の梁、開放的なキッチン、木の温度感、対話の生まれるレイアウト。
それらが自然に調和し、豊かな暮らしを引き出しているように考えました。
古材の魅力を活かしながら、現代の暮らしへと丁寧につなげていく。
そんな住まいづくりを、有建築設計舎はこれからも提案していきます。
2025/11/24(Mon)庭と住まいがつながる心地よさを感じる兼用住宅の設計
施工実績
外に一歩出た瞬間に、深く息を吸いたくなるような緑の景色。

今回ご紹介するのは、造園会社の兼用住宅として設計した、多治見・愛知・岐阜エリアでの木造住宅の事例です。
写真に映る豊かな植栽と、自然素材を活かした建築の関係が、住まいにどれほど心地よさをもたらすのか。
その印象をもとに、設計の視点を紐解いていきます。
敷地に足を踏み入れると、まず目に入るのは石畳のアプローチです。
大小の石が不規則に組まれ、まっすぐすぎず、緩やかに誘導するような道筋になっています。
直線的なコンクリートや舗装とは異なり、自然物が持つ柔らかさが歩く速度を少しゆっくりにしてくれます。
植栽の緑と相まって、訪れる人に「この家は自然と仲良く暮らしている」という印象を与えてくれます。

アプローチの両側に広がる芝生や落ち着いた高さの植栽は、建物の木の外壁とよく調和しています。
自然素材同士がぶつかり合わず、優しい風景としてまとまっていることで、視覚的にもストレスの少ない外部空間が生まれています。
特に木外壁の質感は、緑との相性が良く、四季によって見え方が変わるのも魅力です。
階段部分も印象的です。
木材を使った外部階段は直線的でありながらも重さを感じさせず、周囲の自然の中に軽やかに浮かぶような佇まいを見せています。
段板の隙間からは柔らかい光が落ち、空間に陰影をつくります。
屋外階段は設計の仕方によって存在感が重くなりがちですが、ここでは木の質感と形状のバランスによって、自然な風景の一部として溶け込んでいます。
また、建物そのものの形状にも特徴があります。
軒がしっかりと出ていることで、直射日光が入りすぎない穏やかな外観をつくり、内部にも落ち着きのある光を届けます。
パッシブデザインの考え方では、深い軒は夏の遮熱に非常に重要です。
庭と建物の距離感も、兼用住宅という用途を考えるうえで大切なポイントです。
庭へ自然に出入りできるスムーズな動線や、緑と程よく視線が交わる配置が求められます。
写真に写る木々の高さや配置は、建物のスケール感と調和しており、業務と生活が分断されすぎず、それでいて心地よく共存している印象を与えます。

周囲に広がる森のような背景の緑ともつながることで、敷地全体が大きな庭の一部になっているように感じられます。
植栽の樹形や色の違いがアクセントとなり、どこに立っても目に優しい風景が広がっている点も特徴です。
外から見た印象だけでも、毎日気持ちよく過ごせる空気感が伝わってきます。
外部空間のデザインは、住まいの快適性を大きく左右します。
特に木造住宅は素材の持つ温かさがあるため、植栽や石を合わせることで、より豊かな住環境が生まれます。
今回のように造園会社の兼用住宅であれば、庭そのものが住まいとしての魅力を何倍にも引き上げてくれる存在になるのです。
最後に、私たち有建築設計舎が大切にしているのは、環境と住まいを一体として考えるパッシブデザインです。
住まい手の選ぶ土地でどう自然と付き合い、どう暮らすのかを丁寧に読み解くことを得意としています。
今回の事例も、敷地の持つ緑の豊かさを最大限に生かし、住まいの価値に変えることを意識しました。
自然と建築が寄り添い、毎日の暮らしに深い安らぎを与えてくれる住まいだということ。
造園と建築が美しく重なり合うことで、機能性と心地よさが両立した空間が実現しました。
2025/11/17(Mon)庭とつながる心地よさを愉しむ、可児の木造住宅
施工実績
外へと大きく開いた木造住宅。

写真から伝わるのは、庭と室内が一体となった、ゆったりとした暮らしの空気感です。
今回ご紹介するのは、木の質感をそのまま活かした設計と、パッシブデザインの考え方が随所に感じられる一棟。
設計事務所として得意としている「光と風を素直に取り込む住まい」の好例として、多治見で木造住宅をご検討中の方にも参考にしていただけるポイントが詰まっています。
まず印象的なのは、庭とのつながりをつくる大きな開口部です。
掃き出し窓が大きく開け放たれ、屋外のテーブルと椅子がそのままリビングの延長であるかのように配置されています。
写真に見える深い軒がしっかりと影を落とし、強い日差しの中でもやさしい光が室内へ届いている様子がうかがえます。
軒の出は、夏の日射を抑えつつ冬の光を取り込む、パッシブデザインの基本要素。
自然の力を活かしながら暮らしやすさを整えていく姿勢が、外観からも読み取れます。
木の外壁は温かみがあり、素朴な質感をまとう表情が魅力的です。
ほどよい陰影が美しく、落ち着いた佇まいをつくり出しています。
玄関まわりには植物がさりげなく置かれており、素材の豊かさと緑の瑞々しさが重なり合う、やわらかな迎え入れの風景が印象的です。
手前に見える石積みや庭の芝生との相性もよく、自然素材同士が調和して、住まい全体に穏やかな統一感をもたらしています。
また、屋外から室内へと続くアプローチの段差が少なく、縁側のように腰掛けられそうな高さになっている点も特徴です。
庭で過ごす時間が自然と日常化するようなスケール感で、外と内の境界が曖昧に溶け合っています。
家族が季節ごとの過ごし方を楽しめる、やさしい暮らし方が想像できる設えです。
玄関の内部へと視線を向けると、木の壁が縦に使われ、落ち着いたトーンの空間が続いています。
外部の明るさと内部の陰影がほどよいコントラストを生み出し、住まいの奥行きを感じさせる構成です。
木造住宅ならではの一体感と、穏やかな風合いを引き立てる仕上げが丁寧に整えられていることが写真からも伝わります。
また、外部に設けられたスポットライトは、夜間の足元を照らしつつ、木の外壁をやさしく照らし出す役割を果たしているように見えます。

多治見の気候では、夏の日射対策や通風計画が住まいの快適性に大きく関わります。深い軒や大きな開口部を見ると、その土地らしい工夫が自然に組み込まれていることがわかります。
こうしたパッシブデザインの考え方は、機械に頼りすぎず、自然の力を味方につける設計の基本。住む人の暮らしを長い目で支える重要な要素です。
木造住宅の魅力は、素材そのものがもつ心地よさを住まいに取り込める点にあります。
多治見で木造住宅を検討されている方にとって、こうした「自然に開く住まい」は非常に相性の良い選択肢です。
強い日差しを和らげながらも光を取り込む深い軒、風が抜ける開口部、外と内をつなぐテラスの高さや広がり。
この写真に写るひとつひとつの要素が、暮らしの快適さを支える大切な機能となっています。
有建築設計舎では、パッシブデザインを得意とし、地域の気候風土を丁寧に読み解きながら、家族が長く快適に暮らせる木造住宅をご提案しています。
今回のような庭とのつながりを大切にした設計は、季節の移ろいを楽しむ暮らし方と相性が良く、多治見で家づくりを検討される方にもぜひ参考にしていただきたい事例です。
自然素材の風合いと、光と風を柔らかく取り込むパッシブデザイン。暮らしの中心に「心地よさ」を置いた住まいを、これからも丁寧に届けていきたいと考えています。
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