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雑記

2026/04/12(Sun)古民家を活かしたアイランドキッチン中心の暮らし
設計実績

こちらのお家は、築年数を重ねた古民家をフルリノベーションし、現代の暮らしに合わせて再構成した住まいです。

設計で大切にしたのは、「空間の中心をどこに置くか」という視点です。

アイランドキッチンを中心に据え、LDK全体を見渡せる配置としています。

アイランドキッチンから広がる、視線と気配の設計

キッチンに立ったとき、リビングやダイニングへ視線が自然に広がります。

この視線の抜けは、単なる開放感だけでなく、住まい手同士の距離感にも影響します。

声をかける、気配を感じる、同じ時間を共有する。 そうした日常の質を高める設計です。

古民家特有の大きな梁は、そのまま空間の骨格として活かしています。

構造材の存在感があることで、空間全体に落ち着きと重心が生まれます。

新しく整えた床やキッチンとの対比によって、時間の重なりを感じる住まいに仕上げています。

パッシブデザインで、快適さと省エネルギーを両立する

多治見・愛知・岐阜のように、夏の暑さが厳しい地域では、開放的な空間づくりと同時に環境設計も欠かせません。

大きな開口部から光を取り入れながらも、直射日光をコントロールすること。

風の通り道を確保し、室内に熱をこもらせないこと。

こうしたパッシブデザインの考え方を取り入れることで、快適性と省エネルギー性の両立を図っています。

勝手口をつくらない、動線に溶け込む出入りの工夫

この住まいでは「勝手口を設けない」という選択をしています。

その代わりに、玄関へとつながる動線を見直し、収納の中に引き戸を組み込むことで出入りを可能にしています。

勝手口を単体で設けるのではなく、生活動線の中に取り込むことで、使い勝手を高めながら空間をすっきりと保ちます。

玄関からキッチンへ、キッチンからリビングへとつながる一連の動きがスムーズになることで、日々の動作に無駄がなくなります。

特に買い物後の動線や、ごみ出し、来客時の使い分けなど、暮らしの中でその効果を実感できる設計です。

回遊性と収納計画が、暮らしやすさを決める

アイランドキッチンは、見た目の美しさだけでなく、回遊性の高さが大きな魅力です。

どの方向からでもアクセスできるため、複数人での作業がしやすく、家事の分担にもつながります。

一方で、生活感が出やすいという側面もあるため、収納計画とのバランスが重要になります。

この住まいでは、背面収納や動線上の収納を適切に配置し、使いやすさと整った印象の両立を図っています。

リビング側には落ち着いた居場所を設けています。

天井の高さや素材の切り替えによって、空間に緩やかなメリハリをつくり、くつろぎの質を高めています。

ダイニング、キッチン、リビング。

それぞれが一体でありながらも、過ごし方に応じた居場所が自然と生まれる構成です。

多治見・愛知・岐阜で古民家リノベーションを検討する方へ

古民家リノベーションにおいては、単に新しくするのではなく、「残す価値」と「更新する価値」を見極めることが重要です。

構造や素材が持つ力を読み取りながら、現代の暮らしに適した形へと再編集していきます。

多治見・愛知・岐阜で木造住宅のリノベーションを検討する際は、間取りやデザインだけでなく、動線や環境性能まで含めて考えることが大切です。

有建築設計舎は、住まい手の暮らし方に寄り添いながら、長く心地よく住み続けられる住まいを設計しています。

2026/04/06(Mon)暮らしと仕事を分ける、兼用住宅
設計実績

こちらの物件は、住まいと事務所を同一建物にまとめながらも、明確な分離によって両立を実現した木造住宅です。

兼用住宅という言葉には、便利さと引き換えに境界が曖昧になる印象がつきまといます。

生活の中に仕事が入り込み、切り替えが難しくなる。

その課題に対して、有建築設計舎は空間構成の段階から整理を行いました。

上下階で完全に分ける、分離設計の考え方

まず大きな特徴は、上下階で用途を完全に分けている点です。

住まいと事務所を単に同じ建物に入れるのではなく、それぞれを独立した領域として扱うことで、互いの気配が干渉しない関係性をつくっています。

出入口の位置計画も重要な要素です。

動線が交差しないように整理することで、来客と住まい手の生活動線が自然に分かれます。

日常の暮らしを守りながら、仕事としての機能も確保する。

このバランスが、兼用住宅においては最も重要だと考えています。

木の外観と緑が調和する、落ち着いた佇まい

外観は木の外壁を基調とし、落ち着いた表情にまとめています。

周囲の植栽と調和することで、建物単体が主張するのではなく、環境の中に静かに馴染む在り方を目指しました。

造園を生業とする住まい手にとって、建物と緑の関係性は特に重要な要素です。

また、窓の配置は視線の抜けと採光のバランスを丁寧に整えています。

必要な光を確保しながらも、外部からの視線を適度に遮ることで、安心感のある内部空間をつくっています。

多治見・愛知・岐阜の気候を踏まえ、強い日差しに対しては開口部の高さや位置で調整し、室内環境を穏やかに保つ工夫を行っています。

パッシブデザインで、長く快適に使い続ける

パッシブデザインの考え方として、機械設備に頼りすぎず、建築的な工夫で快適性を高めることを重視しています。

軒の出や開口部の設計によって、季節ごとの日射をコントロールし、室内の温熱環境を整えています。

こうした積み重ねが、長く心地よく使い続けられる住まいへとつながります。

内部空間においても、住まいと事務所が混ざり合わないように配慮しています。

それぞれの階で完結する計画とすることで、音や気配の干渉を抑え、用途ごとの集中を支えます。

仕事に向かう時間と、暮らしに戻る時間。 その切り替えが自然に行える構成です。

多治見・愛知・岐阜で兼用住宅を検討する方へ

兼用住宅を検討する際、広さやコストの効率だけで判断してしまうと、後から使いにくさが表面化することがあります。

有建築設計舎は、住まい手の暮らし方と働き方の両方に目を向け、長期的な視点で設計を行います。

このお家では、同じ建物にいながらも、異なる時間の流れが共存しています。

暮らしは穏やかに、仕事は集中して行う。

その距離感を建築で整えることが、兼用住宅の質を大きく左右します。

多治見・愛知・岐阜で木造住宅や兼用住宅を検討している方にとって、分離という考え方はひとつの有効な選択肢になります。

単に空間を区切るのではなく、使い方まで見据えて設計することが、日々の快適さにつながります。

有建築設計舎は、住まい手の生活と仕事の関係性を丁寧に読み取りながら、その人にとって最適な距離感をかたちにしていきます。

2026/03/30(Mon)トップライトのある住まいを、快適にするための考え方
設計実績

こちらのお家は、トップライトからの光を住まいの奥まで届けるために、空間の抜けと構造の見せ方を丁寧に整えた計画です。


2階ホールに立つと、上部から差し込む光がやわらかく広がり、時間帯によって表情を変えていきます。

この「上から落ちてくる光」が、空間の質を一段引き上げる要素になると考えています。

一方で、トップライトを単純に明るさを得るための手法として捉えると、住まい手にとって負担になる場合があります。

特に多治見・名古屋・岐阜のように夏の暑さが厳しい地域では、日射取得のコントロールが不十分だと室内環境に大きく影響します。

トップライトは、壁の窓と比べて直達日射を受けやすく、太陽高度が高い季節には強い熱を室内に取り込む可能性があります。

そのため、計画段階で「どれだけ光を入れるか」だけでなく、「どのように遮るか」まで同時に設計する必要があります。

このお家では、トップライトからの光を活かしながら、夏場の熱負荷を抑えるための遮熱建具を組み込んでいます。

必要に応じて閉じることで、直射日光をコントロールし、室温の上昇を緩やかに抑える役割を持たせています。

こうした可変的な仕組みを持たせることが、パッシブデザインにおいて非常に重要だと考えています。

自然の力を利用する設計は、常に一定ではなく、季節や時間によって変化します。

その変化に対して、住まい手が無理なく対応できる余白をつくることが、長く快適に暮らすための前提になります。

また、トップライトの効果を最大限に引き出すためには、光の通り道を遮らない構成も欠かせません。

この住まいでは、2階ホールを中心に空間をつなぎ、手すりや開口部の高さを揃えることで、光がスムーズに流れるようにしています。

構造材である柱や梁も、そのまま見せることで空間にリズムを生みながら、光の拡散にも寄与しています。

構造と意匠を分けて考えるのではなく、同時に成立させることが、木造住宅の魅力を引き出すと感じています。

トップライトは、憧れだけで取り入れると後悔につながることがあります。

しかし、適切な対策と設計意図を持たせることで、日常に豊かさをもたらす要素へと変わります。

有建築設計舎では、多治見・名古屋・岐阜の気候特性を踏まえながら、光と熱のバランスを丁寧に整える設計を大切にしています。

見た目の心地よさだけでなく、実際に暮らしたときの体感まで想像しながら、1つひとつの判断を積み重ねています。

住まい手にとって無理のない快適さとは何か。

その答えは、光を取り入れることと同じくらい、コントロールすることにあると考えています。

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